2005年に三池崇史監督と
神木隆之介主演で
大ヒットした
「妖怪大戦争」がスケールアップして新登場!
超ド派手ファンタジー映画
『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が
大ヒット上映中!
寺田心演じる主人公ケイが、
冒険の中で出会う
“鬼”役の
天邪鬼(あまのじゃく)を演じた
赤楚衛二さんにインタビューをしてきたよ👹🖤
天邪鬼は、ピンチの時に
「チャンス!」と言ってしまったり、
正反対の言葉を喋る憎めないキャラクター。
本人の面影ゼロの本格派すぎる
特殊メイクも
大きな話題となっていて、
役作りについてや実際に
妖怪の世界に入ってみての感想、
演じてみての今の思い、
共演者とのエピソードなど、
たくさんお話をしてくれたよ!
本作において天邪鬼を演じる上で、身体的なアプローチ・精神的なアプローチといった面で、どういった役作りをしていったのでしょうか?
身体的なアプローチでいうと、まず天邪鬼の体の姿勢は、「普通に立っていると強そうに見えてしまうので、弱さが欲しい」ということで、三池崇史監督と撮影初日に話し合いましたね。
声の出し方は、あまりキャラクター性が強すぎると浮いてしまいますし、かといって普通の声で話すと、それもまた浮いてしまうので…天邪鬼を演じている時は特殊メイクで鼻が詰まっている状態だったので、「ちびまる子ちゃん」の山田くんをイメージしながら、ほんの少し声を潰しました。愛らしさがある面でも、天邪鬼と山田くんは繋がっていると思ったので、そこを目指す形で身体的アプローチをしました。
寺田心くんと共演してみていかがでしたか?また、心くんと距離を縮めるためにしたことはありますか?
僕と心くんの出身地が同じ名古屋だったので、名古屋の話で盛り上がるところから始まりましたね。そこから段々、心くんに振り回されるようになりました(笑)現場でも、トイレに行こうとしたら「わーーーっ!!!」って心くんに驚かされたり(笑)心くん、結構いたずらっ子で(笑)かけっこ、鬼ごっこ、紙飛行機飛ばし、本当にたくさん一緒に遊んで仲良くなりましたね。
ー待ち時間は何をして過ごしていましたか?
待ち時間は、本当にずっと心くんに振り回されていて(笑)僕にも弟がいるので、心くんに「遊ぼう!」って誘われたら、「弟と遊んであげるお兄ちゃん」っていう感じが蘇って懐かしかったです。
ただ、体力的に心くんに追いついていくのは大変でしたね(笑)心くん1人のパワフルさも凄いのに、そこに更に猪股怜生くん(弟のダイ役)が混ざった時のパワフルさは本当に凄くて、「先生って大変なんだろうな。」って思いながら遊んでました(笑)ひたすら紙飛行機を飛ばして、「どこまで遠くまで飛ばせるか!」とか、「俺の方が飛んだよ!」って2人がマウント取り合っていたり、本当に賑やかでしたね(笑)
あとは撮影でとっても寒い時があって、その時僕はひとりでボーッとしていたんですが、心くんが温かいお茶やお菓子を持ってきてくれて「大丈夫ですか!」って気遣ってくれた時は「優しい子だ。。。」って、改めて心くんが好きになりました(笑)
演じられた天邪鬼は、白いガラケーが唯一の友達だったということで、赤楚さん自身、天邪鬼のように大切にしているものは何かありますか?
僕、モノに対してあまり執着がないんです。最近でも、本棚の本が増えすぎて全部断捨離したぐらい。ただ唯一、今でも実家にあるんですが、小学校の低学年ぐらいの時に水族館で買った「ペンギンのぬいぐるみ」が捨てられないんですよね。あれだけはずっと宝物です。
今作の出演を決めたキッカケは何だったのでしょうか?また、脚本を読んだ時の感想を教えてください。
前作を小学校5年生の時に観ていたので、今回オファーを頂いた時はとても嬉しかったです。当時の僕は、前作に多少なりとも影響は受けていて、「勇気」っていうものを教えてもらったのを覚えています。今回のオファーで、「何かしら与えられる立場になるんだ」と考えた時に、本当に「やりたい!」という思いしかなかったですね。
台本を読んだ時の感想は、まずスケールの大きさには本当に驚きました。どうやって撮影して行くのかも気になりましたね。また「兄弟の物語」という点で、うるっとくる部分もありました。何より周囲と「互いに解り合おうとする」姿勢が描かれている点は、本当に令和ならではの良さなのではないかなと思いました。
三池監督との会話で印象に残っていることは?
印象に残っていることは、役の方向性の話もそうですし…あるシーンで、「ここはこうだろう」っていう思考が芝居に入った瞬間があったんです。その時、三池監督から「ちょっと楽したね」って、「わかりやすいね」っていうニュアンスでご指摘を受けた時があったんです。それを見抜かれた時は「すごい!やっぱり妖怪でも見抜かれるんだ!」って思いました。
あとは「どこまでやればいいのか」相談させて頂く度に、「思いっきりやってくれ!やりすぎたら言うから」と三池監督の方から言って頂けたので、本当に飛び込んでいけたなと思います。
ー自由にやれたんですね!
本当に自由でしたね!自由だし、面白さをとても追求できた気がします。リハーサルの時点でやるだけやってみて、三池監督の方から「ここはもうちょっと大きくしたほうがいいよ」とか、逆に「ここはもうちょっと抑えて」、「こうやったら面白いんじゃないか」って言って頂けて、相談しながら出来たのでとても楽しかったです。
『妖怪大戦争 ガーディアンズ』
↓本編映像:ケイと天邪鬼の出会いシーン↓
前作も観られていたという事で、実際に今作でこの妖怪の世界に入ってみていかがでしたか?
まず現場に入って、ふと我に帰ると、「なんじゃこの集団は!」って思うことが多々ありましたね(笑)
ーみんな妖怪の姿でウロウロしていたんですか?
そうなんですよ。スタジオの中・外もみんな妖怪だらけで、「なんだろうこれ?妖怪だらけじゃん(笑)」って思うことは多かったです(笑)
例えば、トイレに行ったり楽屋でご飯を食べる時に、ふと鏡を見ると、自分も妖怪の姿なので「なんだろうこれ?自分じゃないみたい(笑)」って、浮世離れしたような感覚がずっとありました。
メイクの時間はどのくらい掛かりましたか?
最初はメイクに3時間、落とすのも1時間ちょっとは掛かっていました。でも、だんだんメイクさん達とやり方が分かってきて最終的には2時間掛からないくらいに収まりました。
メイクをして妖怪へと変わっていく過程が楽しかったので、また違う作品でもこういったメイクができたらいいなと思います。
天邪鬼を演じてみて、ご自身と共通する部分はありましたか?
いや、あまりなかったですね。どちらかというと僕は天邪鬼とは違って、思った事をハッキリと言うタイプなんです。強いて言うなら、寂しさみたいな部分は共通するのかもしれないですね。僕は夜中になると人恋しくなって、友達に電話をかけまくるくらい本当にさみしがり屋なんです。そんなさみしさがある部分は共通しているのかなって思います。
ー逆に天邪鬼のうらやましい部分はありましたか?
天邪鬼ってひねくれているけど、受ける影響に対しては割と素直なんですよね。1日で起きる大きな冒険の中で、ケイの言葉一つ一つに何かしらに疑問を持って、彼の中でいろんな感情が生まれていって…そんな風に変化できることは羨ましいと思います。やっぱり「自分に疑問を持って変化していく」っていうのは、なかなか難しいと思うので。
作品の中で、自分が関わっている部分と関わっていない部分で、それぞれ印象に残っている撮影やシーンはありますか?
僕のシーンで印象に残っているのは、水龍の上に乗っている時ですね。セットでも大きな龍の頭上に乗るって事は、日常ではなかなかできない体験なので。緊迫感がありつつも、楽しかったっていう気持ちが強いですね。完成した映像を観て「本当に水龍に乗っていたんだ!」って、ちょっと不思議な感覚になりました(笑)楽しかったです。
僕が出ていないシーンで印象的だったのは、世界中の妖怪やモンスターたちが大会議“ヤミット”で集まっているシーン。「世界中の妖怪を全員見てみたかったな、お会いしたかったな」って思いました!
今作に出演して他の出演者から刺激を受けたことや、「この方のこのシーンが良かった!」と印象に残っているところはありますか?
一緒に冒険をしていない出演者の方々とはあまり撮影が被っていなくて、お芝居を間近で見れなかったのは残念なポイントではあるんですが…完成した作品を観た時に、「こんなシーンがあったんだ、このシーンにいたかったな」って思う部分は多かったですね。
大沢たかおさん(隠神刑部役)と大森南朋さん(ぬらりひょん役)の2人の掛け合いのシーンは印象的ですよね。大人が全力で妖怪を演じると、重みがあって説得力が凄いと感じました。
完成された本作「妖怪大戦争 ガーディアンズ」を観ての感想。
とっても面白かったです!今のCG術技の進歩にも、映像スケールの大きさにも感動しました。何より、心くんと怜生くんがとても真っ直ぐなお芝居をしていて、本当に「兄弟の愛」が見えたので泣きそうになりました。そこも今作の見所だと思います。
Nomdeplume読者へ。10代のうちにやっておいた方がいいアドバイスを、赤楚さんと天邪鬼からアドバイスをください!
まず、天邪鬼からは、「友達は大事にしない方がいいよ。」
※天邪鬼は、いつも自分の考えとは真逆の回答をして、相手を困らせる妖怪です。
ー赤楚さんの10代の頃で青春したなって思うエピソードはありますか?
死ぬほどあります!中学3年生の時は、友達と自転車で「この道を真っ直ぐ行ったらどこまで行けるんだろう」って3時間ぐらい走りましたね。帰りは友達とパンクした自転車を漕いで帰りました(笑)あとは、文化祭も青春しましたね。
ー文化祭では何をやられたんですか?
焼きそばを売っていました!
ーお!作る方ですか?
いや!僕は看板息子でしたね!
ー看板息子の反響、気になりますね!どうでしたか?
たくさん来て貰えました!本当にキラキラした高校生活が送れていたと思います。
ー赤楚さんが過ごした高校3年間の中で、どの学年が一番キラキラしていましたか?
高校2年生ですね。
ーそれはなぜですか?
2年生は修学旅行もありましたし、同学年の中でも特に個性が強い子達が集まっていたクラスだったのでとっても楽しかったです!それこそ地元の友達、高校の友達は今でもずっと仲が良いですね。なので僕からは、10代の頃の楽しい思い出があって今があると思うので、「楽しい思い出をいっぱい作ろう」ですかね!
赤楚衛二 プロフィール
1994年3月1日生まれ、愛知県出身。‘15年に俳優デビューし、『仮面ライダー』シリーズなどで注目を集める。昨年、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』で連続ドラマ単独初主演。映画『思い、思われ、ふり、ふられ』などにも出演。 2021年7月放送スタートの関西テレビ放送「彼女はキレイだった」にも出演と、今後の活躍がさらに期待されている。
■スタイリスト
壽村太一
■ヘアメイク
廣瀬瑠美
作品情報
■『妖怪大戦争 ガーディアンズ』 8月13日(金)公開
フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変えた。向かう先は東京。人間には天災にしかみえないこの襲来に、妖怪たちだけが真相と行く末に気づけていた。このままでは世界が滅んでしまう。これを止められるのは、伝説の妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺ケイ。突然〈世界を救う勇者〉に選ばれた少年と、彼を巻き込んだ妖怪たちの大冒険が今始まる――。
監督:三池崇 監督総指揮:角川歴彦 荒俣宏
出演:寺田心 杉咲花 猪股怜生 安藤サクラ / 神木隆之介 大倉孝二 三浦貴大 大島優子 赤楚衛二 SUMIRE 北村一輝 / 松嶋菜々子 岡村隆史 遠藤憲一 石橋蓮司 HIKAKIN / 柄本明 大森南朋 / 大沢たかお
配給:東宝=KADOKAWA ©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ