映画「青夏 きみに恋した30日」で
初の主演を果たした佐野勇斗さん。
ドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』や映画『ちはやふる‐結び‐』など、役者として躍進中。ボーカルダンスユニット『M!LK』としても活動中の佐野勇斗さんにインタビューしてきました🏃🌟
ヘアメイク:中島愛貴(ラフテル)/ スタイリスト:伊藤省吾 (シトル)
「今回はラブストーリーでしたが、恋愛の気持ちや仕草を表現するときにそういった準備や研究をしましたか?」
正直、今までの役の中で一番難しい役でした。
普段の自分はよくふざけたりするので、「かっこよくある」ということが大変で…
僕が原作を読んだときに吟蔵を「かっこいい」と思ったように、原作を読んで映画を見に来てくださる人が「かっこいい吟蔵」を期待していると思ったので、特に胸キュンシーンはとても気を使いました。
恋愛シーンの演技では事務所の先輩である山﨑賢人さんの演技などを参考にしましたね(笑)
「実際にやってみてどうでしたか?」
原作を見て吟蔵がシャープだったので絞ろうと思い、減量や食事制限をして体作りを行いました。
体作りの面で言えばとても頑張ったのですが、役の部分では難しかった点もあって…
何よりがっつりの胸キュンシーンは、本当に恥ずかしくて。一人じゃなきゃ見れない(笑)
「今までの役とは少し違う、等身大の男の子を演じた感想は?」
「実際にこんな人いるか?」と思うほどの不思議な役や癖のある役が今までは多かったので、今回は普通な子を演じるということが新鮮でした。
ですが、普通な子ではあるけれど僕自身が現実には言わないようなセリフなどがあって、そういった意味で自分の中で歯車が合わなかったので難しかったです。
「事前に役作りの準備などは行いましたか?」
クランクインする前から演技の練習はしたのですが、三重県の大自然に囲まれながら自分の中で模索したり、周りの雰囲気の中で作り上げていきました。シーンの順番通り、ほぼそのままの流れで撮ってくださったので、役に入りやすかったということもあります。
「撮影の中で印象深かったことはありますか?」
僕とわかなちゃんいけなかったのですが、他のメンバーはオフ日があって伊勢神宮などに行ったりしていて、うらやましかったです。未だに根に持ってます(笑)
オフの時間では幼馴染役の(水石)亜飛夢君と、地元の海鮮料理などを男二人で食べに行ったりしましたね!
演技の部分では「川に飛び込む」シーンがあったのですが、台本を見たときは川に飛び込むことが気持ちよさそうだなと感じていたのですが、撮影が真冬のジャンパーをみんな着るようなくらい4月の中でもとても寒い日で、控えめに言っても地獄でした(笑)
濡れてしまうので一回しか飛び込みもできないんですが、飛び込んだ瞬間心臓が飛び出るくらいの寒さで…
でも、泳がなければいけないし、水中でもカメラが回るので顔も作らなければいけないという、とても大変なシーンでしたね。
「監督さんとは吟蔵の役作りのことについて、どういった話をしましたか?」
今回の作品で古澤監督とは二回目で、僕の性格などをよく知ってくれていて、「もっと自信を持て」と話してくれて、「とりあえず自信を持たないと、吟蔵を演じることができないぞ」と言われました。
岐洲(岐洲匠)くんがクランクインする際に、腹筋が割れていてとてもかっこよかったので「みんな岐洲くんに惚れるわ〜」と言っていたら、監督が「吟蔵なんだから冗談でも言うなよ(笑)」と言ってくれて、そこからは自信を持とうと努力しました。
監督は役者の意見をくんでくれるので、役者と距離が近い監督で僕もとても気を許していましたし、悩んだことは相談してました。
川に飛び込むシーンでは「みんなも寒いだろ」と言って、監督まで海パンになって撮影していました(笑)
「吟蔵と佐野さんの共通点はありますか?」
吟蔵と僕では意味は違うのですが「恋愛に奥手なところ」です。
あまり僕は自分から相手に行かないタイプなんですよ。
向こうから来るってことはないんですけど、小学校の頃も好きな子がいても自分からあまり行かないタイプでしたね(笑)
「高校生役でしたが、自身の高校時代の思い出を教えてください。」
普通の学校に通っていたので友達とたくさん遊びましたね。
文化祭の時に普通なら焼きそばとかたこ焼きを売ると思うのですが「ピカピカ泥だんご」をクラスで作りました。ピカピカ泥だんごは実際に作ってみると難しくて全然うまくいかなくて、幼稚園児の作るようなものしか作れなくて一つも売れませんでした(笑)
家庭科の授業で調理実習をするときに、ハンバーグを作る授業なのに「モンブラン」を作ってしまったり、よくふざけていました!
また、高校生のときにもうグループ(M!LK)を組んでいたので、体育祭のときにクラスでM!LKの歌を歌ったりして、めちゃくちゃ楽しい生活を送っていました(笑)
「役の中で理緒が話している”運命の恋”というものに憧れを感じたりしますか?」
恋愛にあまり興味がなかったので、高校生が「彼女欲しいな〜」ということに共感できないです(笑)
友達といることが好きで、恋愛よりも友達と遊ぶことの方が今は好きです!
“運命の恋”っていうのは結婚しているご夫婦を見ると、運命の恋だったから結婚したんだなと思うのですが、したいかと聞かれると今はそうでもないです。
ですが、運命は信じているので身近なことでいえば「M!LK」のメンバーが集まったことが”運命”なんじゃないかなと思います。
「吟蔵は夢を持っていて、夢と現実との狭間で葛藤をしますが、そういった部分に共感することはありますか?」
ないですね(笑)
僕はあまり考えないで行動して、後から後悔するタイプなので共感できないです。
芸能界に入る時に上京したのですが、全然考えなくて「よく上京したな」と後から思います。基本的に「あんまり考えていない」ので、楽天的というか…。どちらかというと吟蔵よりも理緒の方が性格的に共感することができました。
いいことも悪いことも自分の”運命”なのかなと思って、あまりいろんなことを考えないようにしています。
「お仕事や上京した時など一歩踏み出すきっかけになったものは?」
昔から芸能界に少しは興味がありましたが、どうしても入りたいというタイプではなかったので、母と母の妹が「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に応募してくれたのがきっかけですね。
母も軽い気持ちで送ったとは言っていたのですが、それがなければ今ここにいないわけですし、そのおかげで今があるなと思います。
「これからのことはどのように考えていますか?」
目先のことはあまり考えていませんが、最終目標として俳優の面では「朝ドラ」に出たいです。僕のおばあちゃんが「朝ドラ」や「大河ドラマ」をよく見ているので、おばあちゃんが「私が死ぬまでに出て欲しい」と言って応援してくれているので、いつか出たいなと思います。
M!LKとしては「紅白歌合戦の司会」をやりたいとずっと言っています。そこに向けて今は頑張っていこうかなと思っています。
「SUPER★DRAGONの志村玲於さんと共演して、普段は音楽活動で一緒になることがありますが、役者としての玲於さんはどのように感じましたか?」
正直あまりシーンがかぶっていなかったので、あまり言えないです。
ですが控え室が一緒の時に玲於の台本を見て、めちゃくちゃ書き込みがされていたのですごいなと思いました。玲於は真面目なので。
普段から仲が良くて、この間もご飯に行ったのですが、音楽に対しても真剣に取り組んでいて、僕と違っていろいろ考えているので、年は1つ下ですがすごいなと思います。わかなちゃんからも学んだように、共演した人から学ぶことがたくさんありますね。
今回も共演者の世代が一緒だったので、一緒に頑張ろうという雰囲気がありました。
「撮影現場(三重県)での地域の人たちとの交流はありましたか?」
ありました!地元の高校生がエキストラとして登場してくれて、1日だけでしたが名前を覚えたり、みんなと仲良くなれて楽しかったです。
地元の観光局の方が毎日のように美味しい三重の食べ物を持ってきてくれて、「牡蠣」とか「みかん」を食べてとても美味しかったです。
観光はあまりできなかったけれど、地元の人達と仲良くさせてもらって嬉しかったです(笑)
景色が綺麗で食べ物も美味しいので「青夏巡り」のようなことをして、三重県に訪れてみて欲しいなと思います。
「この作品ならではの魅力を教えてください!」
この作品は今時あまりない純粋な作品だと思います。他の作品だとキスシーンがすぐにあったりすると思うのですが、キスしそうになるのに相手を想ってしない場面があったり、若い世代だけじゃなく20代30代もっと上の世代にも楽しめる作品なのではないかと思います。
舞台となっている場所や風景も趣のある部分が多いので、「懐かしいな」とか「こんなピュアな恋愛してみたいな」などと思える作品だと思います。
「佐野さんのファンの方に一言お願いします!」
普段僕はよくふざけていますが、この映画では違った僕を見ることができると思うので、ぜひみていただきたいです。
映画を見て、少しでもこんな夏を過ごしてみたいなと思ってくれたら嬉しいです。
この夏は「青夏」を見て
胸キュンしちゃいましょう💕
青夏